
非常に高額な鉄道車両はリースのメリットを最大限に活かせる対象のひとつです。また、長期資金調達力に絶対の強みを持つニッセイ・リースにとっても魅力的な商材です。欧米の鉄道会社では、調達の際にリースを利用するのが一般的ですが、日本の鉄道会社の多くは、依然として自社で直接購入して所有することに重きを置く傾向があります。
その中で、リースを積極的に活用していらっしゃるのが京成電鉄様です。ニッセイ・リースでも、通勤型車両の更新時にお手伝いさせていただきました。このときは、各部署の専門家が集まって内容を検討し、競合他社よりも事務負担の少ないシンプルなスキームの提案を取りまとめたことをご評価いただき成約となりました。このときの実績が更なる信頼につながり、都心と成田空港を結ぶ新たな路線(成田スカイアクセス)で新型スカイライナーを導入することが決まった際も、いち早くわたしたちにご相談いただけたのです。
早期に情報を入手したわたしたちは、ただちに対応策の検討にかかりました。競合他社の中には、SPC(特別目的会社)を経由させるという複雑なスキームのものもありましたが、わたしたちは従前と同様に事務負担の少ないシンプルな内容で、条件面に魅力のあるご提案を行いました。経営効率化はもちろんのこと、契約時の諸手続きや導入後の事務負担なども大幅に減らせる内容でした。また、リース会計基準が時々刻々と変化しつつある状況を逐次お伝えするなど、日ごろの貢献も含めて高い評価をいただき、成約にいたりました。
こうして、新型スカイライナーは予定どおり2010年7月から運行を開始することとなりました。都心から成田空港までを最速36分で結ぶ新たな交通手段として脚光を浴び、現在にいたるまで利用者数を着実に増やしています。
わたしたちは、京成電鉄様とのお取り引きを通じて、鉄道車両リースのノウハウを構築してきています。こうした蓄積は社内的にも貴重な財産になっていますし、これらのノウハウは他の鉄道会社様とのビジネスにつながっています。また、今回のようなエポックメイキングな案件を新たに実績に加えられたことは、わたしたちが今後も鉄道業界に営業展開していくうえで、大きな推進力になるでしょう。新たなジャンルに積極果敢にチャレンジし、お客様と信頼関係を深めながら得た経験を、ビジネスチャンス拡大というさらなる挑戦の足掛かりにする新型スカイライナーのお取り引きは、ニッセイ・リースが理想とするビジネスモデルのひとつとなりました。

例えば、メーカーが設備投資して新製品を量産・発売する場合、新製品の販売により直接売上が増え投資コストを回収することができます。しかし、鉄道会社にとって新型車両の導入は、運行と同時にお客様が大幅に増えるわけでは無いので、投資コストの回収には相当の時間を要することとなります。つまり、支出と償却を平準化できるリースは、わたしたちにとって大変望ましい車両の調達手段といえます。
ニッセイ・リースさんには、以前からさまざまな場面で協力いただいておりますが、特に今回はレスポンスが早く、複雑になりがちなファイナンスリースを出来るだけシンプルな形でご提案頂き、丁寧な説明を心がけてくださったことに感謝しています。税制の改正や会計基準の変化など、経営を取り巻く環境は、常に変遷しています。今後も専門的な見地からアドバイスをいただければと思っています。
写真提供:京成電鉄株式会社様



























